81R ノーザンファーム生産馬は何故強いのか⑤ クラブとセレクトセール編
こんにちは!
マンデーレーシングです!
今回は何故ノーザンファーム生産馬は強いのかをクラブとセレクトセールの観点から考察したいと思います!!
昨年のセレクトセールの売り上げは205億円と200億円の大台突破を達成しました。
僕の記憶が正しければ、そのうちノーザンファームの売り上げは130億円、社台ファームは30億円ほどの売り上げです。
日本で1番期待できるセールの65%の売り上げを、たった一つの牧場が掻っ攫っているのです・・
しかし、これだけ盛況なセールですが、このセールの出身馬ばかりがG1で勝つのか?と言われたら全くそうではないです。笑
(去年はクラシック3勝と絶好調でしたが笑)
ディープインパクトやキングカメハメハ、サトノダイヤモンドなど、超大物も出てきてはいるのですがノーザンファーム生産馬で10億円以上稼いだ馬はディープインパクト以外全て庭先かクラブ募集です。
それに加えて、近年の馬で言うとドゥラメンテやフィエールマン、ラッキーライラックなど母がG1馬かつ、それなりのファミリーラインを持った活躍馬はクラブで募集してます。
また、これら馬のの兄弟も庭先やセレクトセールで募集されていますが、そこまで活躍していないというのが現実です。
要は現状ノーザンファームは絶妙な塩梅で本当の期待馬を手元に残しつつ、セリにもそれなりの当たりを混ぜて、がっつり市場から金を稼いでいるのです。笑
期待馬を選抜して残している根拠のなのですが、ノーザン系のクラブで募集されて活躍した馬の兄弟がセレクトセールで募集されて、値段の割には活躍しなかったパターンは山程あります。
逆パターンもそれなりにありますが、意図的にノーザンファームが当たりをクラブで募集していると考えなければ、普通はこっちが断然多いはずですよね??
少なくとも、兄弟がほぼクラブで募集され続けていて、大当たりだけがセレクトセールに出されたパターンって、ワールドプレミアぐらいな気がします。
(ワールドエースも、ヴェルトライゼンデも普通に大当たりなのですが笑)
しかも、当たりが出た後は兄弟がクラブで募集されるパターンが多いです、特に牝馬はその傾向が強いです。
近年の例でいくと、スワーヴリチャードは上の兄弟は全てセレクトセールに上場されていましたが、下の妹2頭はシルクの募集馬ですね。
まあこれはスワーヴリチャードの活躍関係なく、ピラミマの血をつなぐため牝馬は手元に残す方針なだけだと思いますが。
何故ノーザンファームはそんなことができるのかと言うと。
前にお話ししたダノンプレミアム問題を、お覚えでしょうか?
今回はその逆パターンです!
つまりノーザンファームは潤沢な資金力があるが故に中小の牧場と違い、高額で取引されそうなでも、生産にとって必要な馬ならばクラブや共有などの形で手元に置いておくことができるのです笑
具体例をあげるとイルーシヴウェープ産駒(アドマイヤビルゴ、サトノソロモンの母)の牝馬2頭はどちらもシルクとキャロットで募集されています。
2頭とも馬体はそれなりにあることや、
アドマイヤビルゴ、サトノソロモンの取引価格を踏まえたら、セレクトセールに上場していたら1億越えは確実だったのではないでしょうか??
にもかかわらずクラブで3000万円と6000万円で募集して手元に残す選択ができるのは、ノーザンファームの飛び抜けた資金力故だと思います。
お金がない牧場だと、セレクトセールで少しでも高く売る以外の選択肢がありえません。
良血馬を手元に残すことでノーザンファームは高く売れる馬をどんどん生産することができ、セレクトセールでガッツリと資金調達をし、そのお金でまた良い繁殖牝馬を手に入れるという、超好循環がノーザンファームの生産馬の強さの理由の一つなのではないでしょうか??笑
ここまで読んで頂きありがとうございました!
書きたいことが多すぎて、いつも以上に読みにくい文章になってしまい申し訳ありません!